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昔から自動車が好きで、車のデザインをやりたくて工業デザイン科へ。そこで人間工学に出会い、「自分がやりたいのは、デザインよりもこっちだ」と直感。で教授から「シートをやるならベッドを学べ」と何度も言われたことが、タチエス入社につながったと思います。というのも、タチエスは自動車シートだけでなく、関連会社で医療用介護ベッドも製造しているのです。ここでなら、自分のやりたい仕事ができると考えました。
最初の配属は、そのベッドを作るタチエスパーツという会社。自分の希望だったものの、私は設計図のイロハすら知らなかったので、冷や汗をかきながら悪戦苦闘する毎日でした。そんな姿を見かねたのか(笑)、1年で今の実験部へ異動しました。
ここはシートを「作る」というより、「壊す」「いじめる」部門です。自動車シートは車種ごとに形状や機構が違います。それぞれ固有の不具合はないか、100を超えるチェックポイントについて確認していきます。自動車と同じように、衝突試験も行います。ざっと100脚くらいのシートをぶつけたり、こすったり、ひねったり、さまざまな負荷をかけて弱点を見つけ出していきます。何度乗り降りしたらシートがすり切れるか、後部から荷物が飛んできても乗員に危害はないか、1年がかりで出荷可能なレベルまで品質を高めていくのです。 |
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まずは納品済みシートの細かな改善やコストダウンのための試験などを、先輩に付いて担当。やがてマイナーチェンジ時の実験を経て、2006年に初めて新車のシートを担当しました。2007年の末にその車が発売されましたが、自分に子供ができたらこんな感じかな、と思うくらいに感激しました。街でその自動車を見かけると、心の中で声を掛けます。「よう、頑張ってるな」って。
まだ見ぬ車の本物のシートを作れる、さわれる。車好きだけでなく、物作りに興味のある人にはたまらない仕事だと思いますよ。しかも「ここはこうしたら」という提案が、そのまま形になってしまう。本当に楽しいです。タチエスには、良い意味で「上司は師匠、同僚は戦友」という雰囲気があると思います。目標に向かって支え合い、磨き合う。決して馴れ合いにならない一体感が、私は大好きです。
経験を積んで、いつか「ベッドのように安らげるシート」を作り出したいですね。車に乗るって、つまりシートに乗っているわけですから、最高のシートは最高の車につながるんです。 |
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実験
実験部 信頼性実験課
菅野英昭
2003年入社 大学院・工業デザイン学専攻卒 |
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