生産技術

生産技術は「影の主役」
学びに情熱を持てる人ほどその魅力に気づくはず

生産技術部組立生産技術課
2001年入社 K.Y(主任)

「女性でも長く続けられる仕事になる」と直感

高校生のとき、オープンキャンパスで3次元CADに出会い、「この仕事に就けば、女性でも長く続けられるだろう」と直感。社員が育児休暇を取得した実績があったことと、当時いち早く3次元CADを導入していたことが決め手となり、タチエスに入社しました。
簡単にいえば、生産技術の仕事は「シートを量産するための設備をつくること」。
車のシートを作るための工場を立ち上げたり設備を入れるなど、開発から量産へ導く、泥臭い部分が多い仕事です。

現在は3次元CADを使い、パソコンの画面でリアルにイメージをすることができますが、こうしたツールがなかった時代には、2次元の図面を並べ、それを見ながら頭のなかでイメージを膨らませ、機械の選定や組み合わせなどを決めるのが一般的でした。
しかし想像と現実ではどうしてもズレがあり、担当者のスキルに依存する部分も大きく、工場に設備が導入されてから、使いづらいなどの問題が発生することも。
そうした修正作業を軽減すべく、設備導入前に3次元で検討するのが、私たちの仕事です。

新入社員発、社内工程を変える画期的なアイデア

入社したのは22年前。
当時は生産技術における3次元CADの立ち上げ時期で、まだ紙ベースで設備の導入を検討している社員が多かったので、他の部署の人にどうやって3次元CADを利用してもらうかを一生懸命考えました。
今でも印象的なのが入社して半年ぐらいの頃、3次元の工具データをリストにまとめて、紙で複数の拠点に配布するよう上司に指示されたときのことです。
私は「紙で配るのではなく、データで公開したほうが自由に閲覧や更新ができて便利だ」と思い、WEBサーバーを立ち上げてイントラネットに公開。
紙で配布するのが当たり前だった時代、データで公開するのは画期的で、他の社員にもとても喜ばれました。
その後さらにデータ数が増え、現在でも多くの社員に活用してもらっています。
自分で「こうした方が便利じゃないかな?」と考えたことを、たとえ新入社員でも積極的にやらせてくれる環境はタチエスの特徴だと思います。

どの業界でも通用する「ポータブルスキル」が身に付く

コロナ以前は在宅でのCAD業務ができなかったので、家庭と仕事を両立するのはとても大変でした。上の子はもう高校生ですが、仕事を長く続けられたのは結局部署のメンバーの理解があってこそで、これもタチエスならではの特徴だと思います。
今は社内の規定やシステムが整備され、在宅勤務やサテライト勤務、時間有休など働き方が柔軟に選択できるようになったおかげで、私のように事情がある人でも仕事の幅を広げることができるようになりました。

生産技術は地味な裏方職の印象を持たれるかもしれませんが、シートを生産するための設備を入れるということで、いってみれば陰の主役のような存在。工程設計から設備導入まで、その業務は多岐に渡り、ここで身につける技術は自動車業界だけでなくどの業界でも通用するスキルです。多様なメンバーと一緒にモノづくりができる環境をとても気に入っています。

オフの過ごし方

現在は月2回ほど、公益財団法人のボランティア指導員として子ども向けIT講座のお手伝いをしています。
社会人や学生が多く集まる社外のコミュニティへの参加は、とてもいい刺激になっていると感じます。

採用に応募いただく方へ

スキルがたまれば自分で社内外の人たちと交渉したり、工程を設計したり、海外赴任のチャンスもあります。
ぜひ、自分でチャンスを広げ、自分の「できること」や「やってみたいこと」をアピールしてほしいですね。

1日の仕事内容

09:00 出社 メールチェック及びスケジュール確認
10:00 デスクワーク 担当業務の問合せに答えたり、チームメンバーの仕事の確認や調整など行います
11:00 会議 各メンバーの業務進捗状況を共有。議論の結果から新規の解析プランを練ります
12:00 昼休憩 昼食
13:00 資料作成 世の中の動向をチェックしながら、プロジェクト毎の企画書を作成
14:00 会議 課題ごとに週次または隔週で定例会議。プロジェクトの進捗状況確認と課題の整理、解決のための議論
15:00 モデル作成 シミュレーション用のデータを作成
16:00 モデル作成
17:00 資料作成 シミュレーションの結果を報告書にまとめる
18:00 退社 一日の業務を振り返り、翌日の業務を整理してから帰宅
19:00 (残業は月15時間程度)