トップコミットメント

私たちは社是「互譲協調」の精神に基づき、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に 貢献してまいります。

社是、企業理念の追求

『互譲協調』とは、「人と人との和」を大切にし、思いやり・助け合いの精神の下、何事にも使命感と自責心をもって臨み、組織の相乗作用による高い目標・目的を達成することで、社会や社業に貢献する姿勢を意味しており、当社創業以来脈々と受け継がれている基本的な価値観です。私たちはこの社是の精神に基づき、事業やステークホルダーが直面する諸課題の解決に取り組み、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

近年、地球温暖化とそれに伴う気候変動などの環境問題が様々な地域で顕在化していますが、この要因の一つと言われるCO2の削減のため、自動車シートの軽量化技術の開発に取り組んでいます。

また、急速に高齢化が進む各国において、高齢運転者による交通事故の増加が社会問題化していますが、ドライバーシートを介した運転者への触覚・聴覚的刺激により「気づき」を促す運転支援システムを開発し、交通事故低減に取り組んでいます。

企業理念である「技術の創造」を通じた社会貢献が当社グループの持続的発展を支える“見えざる資本”になり、結果としてお客様からの信頼を得て企業価値を高め、かつステークホルダーの皆様から「選ばれ続ける企業」になることを当社は目指しています。

環境変化への適応と働きがいのある企業の実現

自動車産業は現在、CASEやMaaSの進展という100年に一度の大変革期を迎えていますが、そこで求められることの本質は「未来世代における全ての人と社会と地球環境にとって優しいモビリティの実現」であると私たちは考えています。その実現のため、これからは車室空間においてシートを主体に各種技術を統合するビジネスモデルに挑戦し、より個人・生活・社会の領域に踏み込んだ活動を進め、そこに新しい技術(IT/ICT/IoT/AI、自動化/センシング等)を融合させて新たな価値を創出していきます。また、高齢社会・超高齢化と進む社会で、多くの人々が身体的に不便な状況に直面する中にあっても必要とされる“移動”を、より安心・安全で快適に実現できるサポート機能を提供する、という使命を果たし人々を笑顔にしたいと考えています。

このような時代の中、タチエスの存在意義を『“座る”を追求し人と地球を支える』であると定め、新中期経営計画『Transformative Value Evolution(TVE)』を始動いたしました。この存在意義を企業活動の軸として、“座る“技術を追求することで世の中の様々な困りごとを解決し、社会的価値と経済的価値の両方を提供してまいります。世界経済は依然として、さまざまな不確実性を抱えていますが、どのような社会経済情勢となっても社会から必要とされ続けるために、経営を取り巻く諸課題に当社グループ一丸でスピード感をもって取り組み、これからもモノづくりを通じて、全ての人々が笑顔で暮らせる持続可能なモビリティ社会の実現に貢献してまいります。

2024年3月
株式会社タチエス
代表取締役社長 山本 雄一郎